BLOG

ブログ

早漏出張vol.9「高知の鰹と草部 彩香」

登場人物

:日高十郎

: 草部 彩香

:草部凌

:岸間社長

本編

私の名前は日高十郎。

金と女は全て手に入れてきた。

しかし、私は童貞だ。

早漏のため、
ゴムをつけた瞬間イってしまう。

そう、つまり
ゴムとセックスしているだけなのだ。

IT系の会社を経営する私は、
リフレッシュを兼ねて
全国各地を旅行することを趣味としている。

旅先での出会い、食事、
その全てが私に新たな力をくれるのだ。

ある日、取引先の社長に、
ふと次の休みを尋ねられた。

「休みですか? 
ええ、
暦通りの3連休をとる予定ですよ」

「それなら日高君、
高知にちょっと旅行に行ってみないか」

思わぬ言葉に、私は首をかしげる。

「高知、ですか?」

「ああ。実は友人に
草部という男がいて……
彼が奥さんと、
古い旅館を改装した宿屋を始めてね」

「へぇ」

取引先の岸間社長は
通販サイトなどの運営を手掛けており、
現在は私と同様、
東京に暮らすが出身地は高知県だ。

年齢は岸間社長のほうが上であり、
分野から見ても先輩である。

「彼女からオープン祝いに
招待を頂いて、
3連休に行く約束だったんだ。

そしたら急に、
仕事の都合が入ってしまってね……
折角のオープン祝いを
キャンセルするなんて、
縁起が悪いだろう?」

岸間社長は、
どちらかと言えば
縁起やゲン担ぎを大切にする人だ。

自分の都合を優先せざるを得ない状況を
悔やんでいることが、表情からうかがえた。

「それは残念ですね」

「ああ、
仲の良い友人でもあるし、
そういう不義理はしたくなくてね。

もしよかったら、
僕の代理ということで、
オープン祝いに行ってくれないか。

部下より、
日高君の方が粗相はないだろうから」

そうも信頼されると、断りにくい。

私は、岸間社長が取得した
飛行機のチケットやオープン祝いなどを
預かり、
3日間の高知旅行へと出かけたのである。

到着した宿は
高知の有名な四万十川の流域にあり、
なおかつ、
土佐の海を臨む美しい場所にあった。 


「ようこそいらっしゃいました、
岸間さんよりお話は伺っております」

宿の先で出迎えてくれたのは、
しっとりとした美人女将という印象の強い、
草部彩香さんという女性だ。

にこやかな笑顔は柔和で、
一方で歳を感じさせない足運びは
実に上品だ。

宿には立派な花輪が
いくつか寄せられており、
その向こうに土佐湾が堂々と広がっている。

草部さんが招待したという
他のお客様とも挨拶を交わしつつ、
モダンな雰囲気の宿屋へと
私は足を踏み入れた。

不思議だったのは、
招待客が男性ばかりだった、ということだ。

女性が居てもおかしくないが、
部屋数も少ない宿屋では
こういうこともあるだろう、
と思うことにした。

「こちらこそ、
急な変更で申し訳ないと、
岸間が申しておりました」

「いえいえ。
律儀なお方です、
こちらが厚かましくも
お願いしたことですから、
キャンセルくらい
何ともございませんのに……

どうぞ、
日高様のお部屋はこちらです」

案内されたのは、
リビングに当たる部分が和室、
ベッドルームが洋室になっている
和洋室の部屋だった。

外国人観光客を想定しているのか、
随所に英語と日本語の表記が並んでいる。

「素敵ですね。
これなら外国のお客さんでも、
分かりやすく過ごせそうだ」

私がそう感想を漏らすと、
草部さんが嬉しそうに微笑んだ。


「ありがとうございます。
和室部分は、元の旅館を
そのまま活かしているんです。

では当館のご説明をするまえに、
どうぞおかけいただいて、
ぜひ銘菓の『かんざし』と共に
お茶を楽しんでください」

座椅子へ腰かけて、
草部さんが淹れる茶を待つ。

民宿というには豪勢なこの宿屋には、
草部さん以外にも5人の仲居さんがおり、
さらに料理人や事務員も合わせると
常に10人近い人数が働いているという。

館内の説明を一通り聞いた後、
私はついつい、
ビジネスの側面からも
話を聞きたくなってしまった。

「気になったのですが、
どうしてここに宿屋を? 
ご出身なのですか?」

「ああ……
岸間さんはきっと、気を遣って
お話にならなかったのだと思いますが、
実はこの宿屋は元は、
二年前に亡くなった
主人の夢だったんです」

私が思わず動きを止めると、
草部さんはうっすらと微笑んだ。


「気になさらないでくださいね。
私、もともと別の大きな旅館で
仲居を務めておりまして、
その折に主人と出会って
結婚したんです。

それ以来、主人もいつか
『宿屋をやりたい、
君が仲居を務めるような宿屋だ』
と言うようになって。

2年前に開業間近まで
こぎつけたのですが、
突然くも膜下出血を起こして、
そのまま……」

「そう、だったんですか……」

「私は1年ほど
ぼんやりと過ごしたのですが、
気が付くとここを開業させるために
がむしゃらに動き出していました。

岸間さんには、
その間に何かとお世話になったんです。

主人とは大変仲の良い友人で、
亡くなった時も
あれこれ世話を焼いてくださって、
おかげで出来かけの宿を
手放さずに済んだほどなんです」

にっこりと微笑んだ草部さんは、

「岸間さんが
信頼なさってる日高様なら、
お話しても良いと思いました」

と、そう付け加えた。

私はというと、
聞いてみたかったことなど
頭の中から吹き飛んでしまい、
胸の奥が
つんと痛むのに耐えるので精一杯だ。

草部さんも、
こういうふうに私が気を回さないように、
あえて話さなかったのだろう。

「本当に……
ご苦労なさったんですね」

絞り出すように私が呟くと、
草部さんの目がかすかに潤んだようだった。


「ありがとうございます……。

お食事18時30分以降なら
いつでも対応できますわ。

下のお食事処にいたしますか? 
それとも、お部屋で?」

話を切り替えるように言った彼女に、
私は頷いた。


「じゃあ、部屋で19時から。
明日の朝食は、下の食事処で頂きます」


「かしこまりました。」

草部さんが下がった後、
私は部屋の中、一人でぼんやりと
銘菓を食べながら考え込んだ。

(折角、岸間さんの代理としてきたのだ。
あれほど、
草部さんが信頼を置ける人の代理なんだから、
良き客として、満喫して帰ろう)

そう心に決めた私は、
さっそく宿の風呂を浴びに、
いそいそと準備をするのだった。

風呂上りにさっぱりとした私は、
あちこちの造形をゆっくりと見て回り、
これを手掛けた草部さんの旦那さんは
さぞかし気合を入れて作ったのだろう、
と感心しながら部屋に帰った。

部屋ではすでに、
夕飯の用意が進んでいる。

席についてゆったりと待っていると、
ほどなく草部さんが来た。

「お待たせいたしました。
ささ、土佐名物の鰹、
たっぷりとお楽しみくださいね」

穏やかに微笑んだ彼女が、
手際よく配膳を進めていく。

「まずは先付けですね、
こちらは
旬の野菜とほぐした生節を
キュウリと和えたものです」

などなど、
説明を受けながら食べるが
どれもこれも美味しい。

特にニンニクチップをたっぷりと挟み、
刻み生姜や花穂しそ、
大根おろしなぞを山盛りにして
食べる鰹のたたきは
ビックリするほど美味い。

香ばしさと鰹の強い味が共存し、
薬味があることで
その強い味を何倍にも引き立ててくれる。

鰹が鰹節となり、出汁をとるのに
使われているという事実を、
改めて口の中で感じられる逸品だ。


「こんなにおいしい鰹のたたき、
初めて食べました」

「それは良うございました。
ちゃんと藁を使って、
皮の周りをパチパチと
焼き上げているんですよ」

「だから
香ばしさが違うんですね。

はぁ、これは凄い」

岸間さんなら、これに何というだろう。

ふと、そんなことを考えた。

「きっと岸間さんなら、
鰹の中落ちをかきとって、
茶漬けにしてくれとでも
言いそうですね」

私がそう言うと、草部さんが目を丸くする。


「ええ。ええ、ええ! 
そうなんですよ! 

岸間さんから言われて、
ご飯ものに
中落ちのお茶漬けを
用意しているんです。

お話を伺っていたんですか?」

「え? 
いいえ、ちっとも。

岸間さんのことだから、
と思って……」

「そうでしたか……」

草部さんはどこか、感慨深そうな、
それでいて寂しそうな顔をした。

(ひょっとして、
岸間さんと草部さんは……
いや、いけないいけない。
そんな目で、
人を考えるのは良くないことだ) 

しかし、
この出来事があってからというもの、
何かと草部さんが
私との距離を近くすることが増えた。

給仕でお皿を下げる必要があるとはいえ、
彼女の着物越しの熱が感じ取れるほど近い。


「それで日高様は東京で社長を?
まあ、
ではこういうものはお好きですか」

加えて、私のことを
あれこれ聞いてくるようになった。

不思議に思いながらも、
美しい草部さんに
近寄られること自体悪い気はしない。

女将として
あちこち動き回っていただけあって
汗の香りがほのかにするが、
心地よさすら感じさせた。

料理もすっかり終わって、
草部さんは部屋を出るとき意味ありげに、

「夜は
お出かけの予定はありますか?」

と尋ねてきた。

「いいえ、
食べたかった鰹のたたきも
いただけたので、

後は部屋でのんびりします」

「そうですか」

すす、と彼女が
部屋を出てから、三時間後だったろうか。

夜更けとなり、
私が部屋のベッドにもぐりこんだ頃のこと。

かちゃん、と、
部屋のドアが開く音がした。

「日高さん」

しっとりと、
したたるような声で草部さんが
ベッドへとやってくる。

「く、草部さん。
どうして」


「どうしてもないです、
私、あなたが
気に入ってしまったので……」

にっこりと微笑んだ草部さんは、
見せつけるように
口にくわえたコンドームの袋を
ぴっと開けた。

そしてゴムを飲み込むようにして、
私の股間へ顔をうずめる。

「そ、そんな」

「あなた、
私の夫によく似てますわ」

「えっ……」

未亡人の麗しいうなじが、
私の前に晒される。

そしてゴムに包まれた陰茎は、
あっという間にビンビンに立ち上がり、
むっくりとした姿を見せた。

「あ、ああっ……」

戸惑った声を上げる私に、
草部さんは幸せそうだ。

私の太ももの上を、
羽織っているだけになった
浴衣が滑り落ち、
内側に汗をかいていくのが分かる。

「あなたが
開店祝いに来てくださったこと……
この上ない喜びです」

うっとりという彼女の手の中で、
私はあっけなく果てる。

「ま、
こんなところも、
主人にそっくり」

ぴりっ、と音を立てて、
ゴムがもう一枚用意される。

「もう一度」

「ま、待ってください」

「いいえ、待ちませんとも」

またゴムがかぶせられて、
私は哀れな子猫のように
震えながら達してしまう。

「く、くさべさん……」

「たくさんの女性を
泣かせてきたのではなくて? 

夫もそんな人でしたから……
よく分かるんですの」

「そ、そんな」

「私、昔から、
夫以外の男性を相手にすると、
たまらなく燃えてしまって……」

背筋を震わせて呟いた草部さんは、
その後も2度、3度と私の陰茎を弄ぶ。

困ったことに、
鰹を食べたせいなのか、
そうなっても私の精力は衰えなかった。

ニンニクチップも
効いているのかもしれない。

「うっ……!」

何度目か分からない射精に、
私が一瞬意識を飛ばした時だ。

私を遊ぶだけ遊んだ草部さんは、
朝になる前にひっそりと姿を消していった。

(なんだったんだ?)

そう思っても、
誰かに話しようがないし、
あまり話したくない。

男のちんけなプライドという奴だ。

朝食の前になり、
私はどうしても気になって
岸間さんへ連絡を取っていた。

『日高君? どうした、急に』

「岸間さん、
もしかして女将の草部さんと

いい仲なんですか?」

私が直球で尋ねると、
岸間さんが電話の向こうでむせる音がした。

『なんだい、藪から棒に』

「……いや、ちょっと」


『ちょっとってなんだい、
ちょっとって……』

いや、もしかして。

「岸間さん。
草部さんの旦那さんって、
亡くなっているんですか?」

『いや? 
彼、そこの料理長だよ。
言っただろう? 
友人が開いた宿屋だって』

「……そうですか」

(これじゃあ、童貞のままでも、
仕方ないかもしれないな・・・)

がっくりと肩を落としつつ
朝食の席へつくと、
料理長だという男性が挨拶に来てくれた。

あれこれ、
当たり障りのない褒め言葉や
社交辞令で済ませたのだが、その直後。

「昨晩は、
どうもお世話をおかけしました」

と、彼がにこやかに言うものだから、
私はもう二の句が継げなかった。

この夫婦、
これがお互いの性癖なのかもしれない。

土佐の鰹は大変に美味しかったが、
まるで自分はマグロのようだ。

蛇の腹のように私の逸物を飲み込んだ、
草部さんの喉を思い出し、
私は何とも言えないため息を
こぼしたのだった。

私の名前は日高十郎。

金と女は全て手に入れてきた。

しかし、私は童貞だ。

早漏のため、
ゴムをつけた瞬間イってしまう。

そう、つまり
ゴムとセックスしているだけなのだ。

お わ り

他の早漏出張はこちら!

早漏出張vol.1
「浜名湖のうなぎと梓川香苗」

早漏出張vol.2
「耶馬渓のすっぽんと木下林檎」

早漏出張vol.3
「青森のにんにくとマキとマコ」

早漏出張vol.4
「呉の牡蠣とエリス」

早漏出張vol.5
「熊本の馬肉と宮下佐紀」

早漏出張vol.6
「新潟の鮭と花田喜代」

早漏出張vol.7
「愛媛のアボカドとナナ」

早漏出張vol.8
「下関のフグと道子」

早漏出張vol.9
「高知の鰹と草部 彩香」

早漏出張vol.10
「能勢の黒和牛と阿藤葵」

早漏出張を
一気読みはこちら!

早漏についてはコチラ!

早漏に関する記事をまとめてます!

> 早漏の記事はコチラから <

勃起不全(ED)
についてはコチラ!

勃起不全(ED)に関する記事をまとめています。

あなたに合う薬はコレ!

「どの医薬品を買ったらいいか分からない」
そんな方はここから

あなたに合う薬はコレ!

オンラインショップ

購入はここから!
オンラインショップは24時間受付しています!

オンラインショップ

——————————————

販売している薬の詳しい説明

もりもの薬箱で販売している
勃起不全・早漏・遅漏の薬の解説

>取り扱い医薬品の解説はコチラ<

連載シリーズ

4コマ漫画【早漏&SEXあるある】

あるある~!と共感できるような
面白4コマ漫画です!

早漏あるあるシリーズ

小説【早漏出張】

金、女、全てを
手に入れた社長”日高十郎”の
唯一の悩みは”早漏”。
しかし、旅行く先で、
必ず美女にSEXを求められる・・・。

十郎、絶対絶命!どうする?!

日高十郎の早漏出張

——————————————

SNSはこちら!

Twitter
Instagram
Youtube

皆さんに有益となるような
情報をつぶやきます!

問い合わせはこちら!

不安や疑問に思うことや、
相談など受け付けています!

お問合せ

☎05053611113

 

セックスの悩みを気軽に打ち明けられる世界を目指しています!

もりもの薬箱が選ばれる理由

LINE