早漏治療薬”プリリジー”の効果は？副作用は？価格なども！

こんばんは！

セックス薬剤師

のもっくんです！

今回は早漏治療飲み薬の

プリリジー

について解説していきたいと思います！

※プリリジーと
同じ効果の薬に”ポゼット”があります。
名前は違いますが、
同じ薬だと思ってください。

プリリジーとはどんな薬？
プリリジーの効果は？
プリリジーの作用機序
- 興奮を抑えるとは？
他の早漏治療薬との違いは？
プリリジーは治療の中断が多い
プリリジーは結果的に良い薬なのか？
まとめ
最後に

プリリジーとはどんな薬？

プリリジー(一般名:ダポキセチン)は
世界初の早漏治療飲み薬です。

特筆すべき点は、

早漏を飲んで治す

という点です。

海外の30か国以上で
使用されている薬になっていますが、

日本では認可されていません。

プリリジーの効果は？

では、実際プリリジーに
早漏改善効果はあるのでしょうか？

結果から言うと、
プリリジーを服用することによって、

(※個人差はありますが)

挿入時間を”3倍程度”に増やします。

なので、
射精する時間が1分だった人は3分程度まで、
挿入時間を延ばすことができます。

プリリジーの作用機序

なぜ、プリリジーを飲んだら、
早漏が改善されたのでしょうか？

早漏の原因を復習します！

早漏を治す方法知っていますか？

早漏の原因は大きく分けると３つあります。

興奮が抑えられない
陰茎の皮膚が敏感
射精を制御している筋肉の衰え

ずばり、今回の薬である
プリリジーが作用しているのは

興奮が抑えられない

という原因です。つまり、

プリリジーを服用することによって、

興奮を抑えて、
射精を延長させる

ような薬がプリリジーです。

興奮を抑えるとは？

急に興奮を抑える薬！って言われても、
難しいですよね。

人間は常に

興奮する神経
リラックスする神経

をバランスよく取っています。

セックスというのは難しいもので、
勃起を制御しているのは
リラックスしている神経なのですが

射精を制御しているのは
興奮させる神経になっています。

早漏の人は、
リラックスさせる神経の力が弱いから、
興奮を抑えきれずに射精してしまいます。

リラックスする上で
大切になってきているのが、

セロトニン

という物質です。

セロトニンは簡単に言うと、

気持ちをリラックスさせる物質です。

セロトニンの量を増やせば、
リラックスする神経が強くなって、
射精しにくくなると思いませんか？

そこで開発されたのが、

プリリジーです。

つまり、

プリリジー服用
セロトニンの量が増える
リラックスさせる
射精を延長させる

といった効果があります。

一般的にセロトニンを増やす薬は
SSRIという薬に分類され、
うつ病やパニック障害などの
精神疾患に使う薬です。

【早漏治し方】抗うつ剤で早漏が治るって知ってた？

他の早漏治療薬との違いは？

では、他の早漏治療薬と比べて
どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか？

早漏は3つの治療方法があります。

興奮が抑えられない
→プリリジー
陰茎の皮膚が敏感
→トノス
射精を制御している筋肉の衰え
→男性ホルモン薬

早漏治療改善薬の比較

プリリジーのメリット

早漏改善効果が高い

世界初の飲む早漏薬として、
研究が進んでいますので、
データなどが豊富です。

神経に直接効果を示す薬なので、
強いて言うならば
早漏改善の効果は高いと言えます。

プリリジーのデメリット

値段が高い

プリリジーは未承認かつ
保険が効かないので10割負担です。

薬剤費・診察料・検査料も
すべて保険請求ができないため、
治療にかかったすべての費用を
全額自己負担しなければ
ならないこともあります。

薬１錠辺りだけでも3000円程度するので、
それに診察代がもろもろ乗ると、
かなり高額になることが予想できます。
(※病院に確認してください)

即効性がない

ダポキセチンは一回飲んだら、
すぐに効果が出る薬ではなく、
継続して飲むことによって
効果を発揮する薬です。

そのため、最初の方は
効果の実感ができないため、
薬を中断することがかなり多い薬です。

日本人の臨床データが少ない

医薬品というのは、
全国で副作用が起きたら
原因を解明・分析して、
患者さんや医療従事者と
共にデータを集めていくものです。

比べて、この薬は日本で未承認なので、
プリリジーを出している医師も少なく、
圧倒的に情報不足です。

他の早漏改善薬より
副作用のリスクが大きい

薬によって
副作用の強さは比較できないものですが、
他の製剤よりも、副作用の種類が違うので、
あえて、
リスクが大きいと表現させてもらいます。

プリリジーは他の早漏改善薬と違って
自律神経に影響をもたらす薬です。

自律神経に影響すると、

悪心
めまい
頭痛
下痢
傾眠
疲労感

などの副作用があります。
発生頻度も決して
低くはないので注意が必要です。

未承認のため、副作用は自己責任

薬は正しい使い方をして副作用が出た場合、
医薬品副作用被害救済制度
という制度によって守られています。

この制度を利用すれば、
副作用により、かかった医療費などの
支援を求めることができます。

しかし、
あくまでも”承認されている薬“の話です。

プリリジーは承認されていない薬のため、
正しい使い方をして、
どんな副作用が出ても、
誰も助けてくれません。

個人輸入は半分が偽物

プリリジーで検索をかけると、
海外のオンラインショップなどが
出てくるでしょう。

しかし、それはほとんどが偽物です。

そもそも医療用医薬品の
オンライン販売は
禁止されているのにも関わらず、
売られているわけです。

現状、厚生労働省の発表で
性機能改善などの薬は
半分程度が
偽物だというデータが出ています。

個人輸入の場合もどんな副作用が出ようが、
誰も助けてくれません。

極論ですが、
今の体質と合わない偽造薬が
紛れて入れられてて、
それで死んでも、何も起きません。

>厚生労働省のデータ<

プリリジーは
治療の中断が多い

プリリジーは効果はありますが、
先述したデメリットの部分によって
治療を諦める方が多いです。

プリリジーは継続して
服用する必要がありますが
6か月以内に治療を中断する人が
80%ほどいます。

中断した原因としては

高い
プリリジーを飲まないと、
セックスを楽しむことが
できないという絶望
副作用が多かった
効かなかった

が主です。

値段は１錠あたり、
3000円程度で
売られていることが多いので、
30日間服用したら、約10万円です。

プリリジーは
結果的に良い薬なのか？

結論から言うと、

”最初から”プリリジーを使うことは
オススメしません。

理由としては

日本で未認可
値段が高い
副作用のリスクが高い
治療効果の発現がわかりにくい

効果があるとは言っても、
早漏の治療薬には
価格が安くて、
昔から効果のある薬があります。

わざわざリスクを冒して、
プリリジーを服用するメリットは低いです。

悩んでいる方は一度、早漏改善薬の

トノス

を使用してみることをオススメします。

まとめ

プリリジーは世界初の早漏を飲んで治す薬。
早漏の原因である”興奮”を
抑えることによって、
射精までの時間を延長させる。

プリリジーは世界初の飲み薬ということで、
研究が進んでいる薬になってはいますが
・高い
・即効性がない
・副作用が多い
という理由で
治療を途中でやめることが多いです。

また、日本で認可されていないため、
保険は効かず、
副作用救済制度の対象でもありません。

海外での個人輸入は副作用が危険すぎるので、
絶対に購入しないでください。

あくまでもプリリジーは
最終手段だと考えてください。

参考論文：
PMID：28395997　 PMID：26816743

最後に

最後まで
見ていただきありがとうございました。

早漏で悩んでいる人はいっぱいいます。
私も極度の早漏です。

早漏のことを考えていると、
セックスが怖くなって
頭がいっぱいになります。

セックスは
愛情表現でもあり、
快感を求めるものでもあり、
子供を作るための手段でもあります。

人によって捉え方は
様々あるとは思いますが、
一番大切なのは
「楽しむこと」だと思っています。

何か困ったら、なんでも相談してくださいね！！
セックス楽しもうぜ！